MG会セミナー in LAで講演させていただきました
ロサンゼルスにて、日本から来訪された経営者グループ、MG会の皆様に、『米国企業に学ぶコア・バリュー経営最前線』というテーマで講演させていただきました。
近年、企業の長期的な成長戦略の隠れた一要素として注目されている「企業文化」。このカテゴリーでは、「企業文化とは何か」「なぜ、企業文化が重要なのか」といった基本的なことから、ザッポスをはじめとした優れた企業文化をもつ会社の事例まで、会社が社員ぐるみで意図し、皆でつくる「戦略的企業文化」をめぐる諸々の情報を掲載しています。
ロサンゼルスにて、日本から来訪された経営者グループ、MG会の皆様に、『米国企業に学ぶコア・バリュー経営最前線』というテーマで講演させていただきました。
今から10年くらい前のこと、私は、『ッポスの奇跡』という本を書いた。当時、アメリカのビジネス界に旋風を巻き起こしていた「ザッポス」という靴のネット通販会社の「企業文化戦略」についての本だ。アマゾンによる買収から11年。この間に、ザッポスのトニー・シェイは「ホラクラシー=セルフ・マネジメント」という新しい組織体制を導入し、称賛と同じくらいの批判も受けてきた。今日は、あらためてザッポスについてお話する。
オンボーディングは、新入社員が新しい環境や役割に一刻も早く慣れ親しむことを助けるプロセスのことを指しますが、その重要性は見落とされがちです。・・・効果的なオンボーディングは会社によっても異なるため、すべてのケースにあてはまる「オンボーディングのやり方」は存在しませんが、早くからそれを考え始めることに価値がありそうです。
ザッポス社CEOのトニー・シェイは、著書『Delivering Happiness』の中で、人が幸せを感じるために必要な条件のひとつとして「つながり」を挙げています。よく言われることですが、人間というのは社会的動物であり、機能的そして感情的な意味での「一人で生きていく」ことは不可能です。
ライドシェア・サービス大手のウーバーといえば、最高時の評価額が7兆円に及んだ史上最大規模のスタートアップ企業でしたが、2017年に元社員である女性エンジニアの告発ブログを受け、重鎮である経営・管理系の人材が大量に流出するなどの危機に直面しました。・・・一連の出来事を受けて、アメリカのビジネス界では、「リスク管理としての企業文化マネジメント」が論じられるようになっています。・・・
ザッポスを初めて訪問したとき、私の心に何よりも強い印象を残したのは、コンタクトセンターで働く人たちの自信と誇りに満ち溢れた姿でした。
ただ電話を取るのが自分の仕事ではない。顧客にハッピーを届けること、そしてそれは世の中を良くする重要な仕事だ、ということを一人残らず全員が理解している、ということはコンタクトセンター内の空気からも明白でした。
コア・バリュー経営の実践から成果をあげている企業のケースを見ていると、共通しているのは、会社で働く人の間に「会社と社員」「部下と上司」、そして「同僚」を超えたつながりがあるということです。
アメリカのクラウド・ホスティング・プロバイダー、ラックスペース・ホスティング社の創設者、グラハム・ウェストンは「組織の成功は『そこで働く人たち一人ひとりの肩』にかかっている」と語ります。
石塚しのぶの寄稿コラムが翔泳社Webメディア「BizZine(ビズジン)」にて紹介されました。前編は『ザッポス流「セルフ・オーガニゼーション」──自由のための「アカウンタビリティのトライアングル」とは? 』というテーマでおお送りしています。
初めてザッポスを訪れ、コンタクトセンターの人たちとテーブルを囲んで交流会を行った時、まず、目に入ってきたのは彼らが首からかけているいくつものバッジでした。