「リモートワーク」は、企業文化に死をもたらすのか?
新型コロナウィルス感染拡大による三カ月の体験を通して、アメリカのホワイトカラー・ワーカーの多くが、生産性や機能的な側面からいえば、オフィスでも在宅でも支障なく仕事をこなせることに気づいた。しかし、「同僚」同士が顔を合わせることがめったになくなった今、どうやって「企業文化」を維持していくのか、また、「コラボレーション」を促進するのかがリーダーシップの悩みの種となっている・・・
近年、企業の長期的な成長戦略の隠れた一要素として注目されている「企業文化」。このカテゴリーでは、「企業文化とは何か」「なぜ、企業文化が重要なのか」といった基本的なことから、ザッポスをはじめとした優れた企業文化をもつ会社の事例まで、会社が社員ぐるみで意図し、皆でつくる「戦略的企業文化」をめぐる諸々の情報を掲載しています。
新型コロナウィルス感染拡大による三カ月の体験を通して、アメリカのホワイトカラー・ワーカーの多くが、生産性や機能的な側面からいえば、オフィスでも在宅でも支障なく仕事をこなせることに気づいた。しかし、「同僚」同士が顔を合わせることがめったになくなった今、どうやって「企業文化」を維持していくのか、また、「コラボレーション」を促進するのかがリーダーシップの悩みの種となっている・・・
コロナ・クライシスの影響で、休業を強いられ、売上獲得の道をほとんどすべて絶たれているところ、また、売上が激減する中で、少しでも収入を得ようと工夫を凝らしているところ、あるいは、何らかの事情でコロナ・クライシスが需要の急騰を引き起こしその対応に追われているところなど、企業によっておかれている状況は様々だと思います。しかし、その中で共通しているのは、「この危機的状況の中で、企業として『何をするか』『どのように振る舞うのか』によって、会社の真価が問われる」ということです・・・
危機を乗り切る「レジリエント」な組織の特徴とはどのようなものでしょうか。この時代におけるリーダーの役割とは何でしょうか。まず、「レジリエントな」組織とは、「結束の固い」組織です。そして、「結束の固さ」は何によってもたらされるかというと、ずばり、「組織とそれに属する人たち」、そして、「組織の中の人と人」の間に存在する「信頼」です。
1914年に米・フォード社が導入した大量生産方式は、各工程を単純化し、作業員のスキルに依存しない仕組みを築き上げました。しかし、工業主体の経済が徐々にサービス経済、そして知識経済に移行するにつれて、この仕組みに歪が出てきました。そして、新しい時代の会社組織のプラットフォームとして、「戦略的な企業文化」の構築が、今、アメリカでは熱い注目を浴びているのです。
企業文化にはどのくらいの時期から取り組むべきなのでしょうか?起業して間もない頃というのは、人数も少ないので意思の疎通がしやすく、同じ気持ちで働けることが多いのです。ところが人数が多くなってくると、価値観にばらつきが出てきます。
「VOC(ボイス・オブ・カスタマー)」プログラムは、かなり以前から企業で活用されてきました。特に、90年代になり、「顧客主導型市場」などという言葉がビジネス界のキーワードのようになってきた時代には、顧客の声を聴くことの大切さがいろいろと討議されてきました。では、なぜ、「働く人の声を聴く」ことが重要なのでしょうか・・・
「組織の健全性」とはいったいどんなことを意味するのでしょうか。・・・会社の経営を考えるうえで、「事業戦略」にばかり偏ったフォーカスが置かれるのはよくあることですが、これからの経営では、「組織戦略」にも等しく気を配ることが会社が競合と一線を画し、厳しい変化の時代を乗り越え、繁栄していくためのカギになります。
昨今において、特にサービスのデリバリーで競合に大きな差をつけ、頭角を現している会社が際立っているのは人的要素です。これは、今日の企業経営におけるバズワードが人財(ヒューマン・キャピタル)、情的資本(エモーショナル・キャピタル)、ダイバーシティ、エンゲージメントなど・・・。人の力が企業価値に与えるインパクトがこれほどまでに問われた時代は未だかつてありません。
スタートアップが生き残り、事業的にも組織的にも成熟していくまでの道は険しい。急速に成長しているスタートアップであればなおさらだ。・・・そんな時、堅固な企業文化と、価値観の共有によって培われた結束の強い組織があれば苦境を乗り越えられる。
二代目、三代目、あるいは四代目社長が事業を承継する際に直面する難題。会社の規模や、属している業界・市場の状況や財務の状況など、具体的な課題は会社によって異なるとは思いますが、誰もが抱えるジレンマのひとつに、「先人が築いてきた伝統を大切にしながら、自分なりのビジョンを描いて会社を刷新する」ことがあるのではないでしょうか・・・