コア・バリュー経営とは

コア・バリュー経営とは、会社の中核となる価値観(=「コア・バリュー」)を定め、それに基づく意思決定や行動を日々徹底していくことにより、社内の結束を高め、共通の目的の達成をより効果的に行えるようにする経営手法です。コア・バリュー経営を導入する際には、会社の存在意義(=「コア・パーパス」)とコア・バリューを定め、それに基づく仕組み(採用、教育、評価など)をつくり、日々運営していきます。

コア・バリュー経営は、日米間ビジネス・コンサルタントであり、アメリカの産業・企業を過去30余年にわたり研究してきた石塚しのぶ氏が、米国諸業界で突出する企業たち―つまり、会社の中核となるコア・バリュー(価値観)を定め、共有することにより社員の心を束ね、顧客の熱烈な支持を得て躍進する会社たち―を研究し、その共通項を体系、仕組み化して開発したブレークスルー経営手法です。

あの「ザッポス」の成功の基盤となった「コア・バリュー経営」

「コア・バリュー経営」の実践を通して目覚ましい成果をあげてきた会社は日米ともに数多く存在します。たとえば、アメリカで靴やアパレルのネット通販業を運営しているザッポス社は、コア・バリュー経営実践企業のうち最も有名なもののひとつです。2008年に石塚氏はザッポス社を訪問、長期にわたる研究を通して、「ザッポス・カルチャー」の競争優位要因をコア・バリュー経営の視点から読み解いた『ザッポスの奇跡』という経営書を上梓しました。それから10年が経った今でも、『ザッポスの奇跡』は、「従業員と顧客の幸せを追求し、社会に貢献する会社づくり」を志す日本中の経営者に読まれています。

 また、その他にも、サウスウエスト航空(航空会社)、エアビーアンドビー(オンライン・トラベル)、パタゴニア(アウトドア用品製造販売)、ジョワ・ド・ヴィーヴル(ホスピタリティ)、メソッド(CPGメーカー)、コンテイナー・ストア(リテーラー)、伊那食品工業(食品メーカー)、長野中央タクシー(交通サービス)、日本自動ドア(製造)などといった会社がコア・バリュー実践企業として数えられており、この面々からも、コア・バリュー経営が規模を問わず、多種多様な業界や業種に対応するものであることがおわかりでしょう。

コア・バリュー経営はこんな企業にお薦めです

コア・バリュー経営は、次のような結果を求めている経営者/リーダーの皆さんにお勧めです。

  • 独自性豊かな企業文化/ブランドを確立したい
  • 従業員が各々の個性や創造性を発揮して自立/自律して行動できる組織をつくりたい
  • 従業員から自由で活発な意見やアイデアが聞ける会社にしたい
  • 一貫性があり結束の固い組織にしたい
  • 従業員のエンゲージメントを向上したい

それでは、コア・バリュー経営とはどのような経営手法なのか、どのようなメリットがあるのか、どのような事例があるのか、順を追ってみていきましょう。