コア・パーパスとは

コア・パーパスとは、「中核となる目的」、言い換えれば「企業の存在意義」のことです。会社が「何のために存在するのか」を定義したもので、コア・バリュー(中核となる価値観)を定めるうえでの基本としての役割を果たします。

コア・パーパスは「他者主体」

企業使命というのは昔からあるものですが、その中には、こんなものもあります。
 
「業界リーダーとして揺るぎない地位を確立する」
 
このように、企業使命の中には、「業界で一番になる」とか、「最も優れた商品やサービスを提供する」などといったものが少なくないのですが、これは企業を主体とした「手前勝手」な目標に過ぎません。
 
しかし、コア・パーパスは他者主体です。社会に対して価値を生みだすことが企業の存在目的であるという考え方です。コア・パーパスの中には、他者への価値創造の要素が含まれていなくてはなりません。

コンシャスな時代に「必然」となったコア・パーパス

なぜ、企業にコア・パーパスが必要なのでしょうか。
 
人々の世界観や人生観がかつてとは大きく異なる時代になりました。消費者にとっては、モノの質が良く価格が安いだけではもはや買う理由になりません。また、働く人たちにとっては、お給料がただ貰えるからというだけではその会社で働く理由になりません。その会社が私たちの生活を良くしてくれるのか、どんな価値を社会に与えるのか、それが問題視され、注目されるようになっています。
 
企業がしっかりとした「コア・パーパスを確立し、会社全体で共有し、その達成に向けて行動していくことが、生活者から支持を得て、組織の結束を高めるためにも重要になります。
 
ニールセンの調査によると、「社会に貢献する会社から買いたい」「社会意識の高い会社の商品やサービスに対してなら、余分にお金を払ってもよい」と考える生活者が、世界的に見ても全体の半数以上を占めるそうです。
 
その傾向は、80年代以降に生まれた若い世代になるほど顕著です。この世代は、アメリカではワークフォースにおいても、また購買力においてももう既に多数派です。今日では、アメリカにおいても日本においても、社会意識の高い生活者が主流になっているということです。「こんな社会をつくりたい」という企業のビジョン、理想の社会づくりに「こんなふうに貢献する」という企業の宣言や主張が極めて重要になってきています。