コア・バリュー・リーダーシップ

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「ネット・コマース」が到来した1990年代の終わりから、Web2.0、リーマンショック、モバイル、AIの到来など競争がますます熾烈化する波乱の時代を超えて、働く人や顧客の愛と情熱に支えられ圧倒的な市場優位性を築いてきた企業の共通項。それが、「コア・バリュー経営」です。
アメリカの企業経営の先端をいく奇跡のネット通販企業ザッポスの研究をはじめとし、名だたる先進企業の事例研究やフィールドスタディ、企業リーダーとの対話を通して学び、「コア・バリュー経営」を体系化し、提唱してきた著者が、先の見えない混沌の未来に向けて企業を繁栄に導くリーダーシップの在り方、「志と覚悟さえあれば誰にでもできる」リーダーシップ自己育成の方法を、豊富な企業事例を交えわかりやすく解説した一冊です。

第一部 混沌の時代

アメリカでは年に8,000店舗が閉店している・・・。そんな激動の市場において、働く人や顧客の心に訴える「存在意義(目的)」や「価値観」が企業経営においてなぜ重要視されるようになってきたのか。産業構造の創造的破壊を引き起こしている代表的な企業四社―アマゾン、エアビーアンドビー、ウーバー、フェイスブック―を挙げつつ解説する。

第二部 人間回帰のコア・バリュー経営

企業の独自性確立につながる「戦略的企業文化」の構築において、コア・パーパス(企業の社会的存在意義)やコア・バリュー(中核的価値観)のもつ重要性をザッポス(アメリカ)やヤッホーブルーイング(日本)などの企業事例を挙げて解説。

第三部 コア・バリュー経営のフレームワーク

リーダーシップのみならず働く人の「意識」を変えることにより、経営、そして組織を変革に導くコア・バリュー経営。それによって実現されるのは「人間性」と「健全性」に富む、「自律型」「参加型」の組織だ。アメリカで「規模」ではなく、「社会に貢献する偉大な会社になる」ことを目指し、逆説的な成長・繁栄を遂げるスモール・ジャイアンツ企業の事例を交えて解説。

第四部 コア・バリュー・リーダーシップ

混沌の時代に企業を繁栄に導く、コア・バリュー・リーダーになるためにはどういった考え方・あり方を学ぶべきか。「人生の目的」「日々生きるうえでの指針となるべき価値観」「未来の展望」を考える「自己の定義」をはじめとし、志と覚悟さえあれば誰でもできるコア・バリュー・リーダーシップ自己育成の方法を伝授する。

第五部 クリティカル・ファクター

トップ・リーダーに焦点をあて、経営・組織変革を成功に導くために必要不可欠な三つの要素について解説。

著者プロフィール

石塚しのぶ / Shinobu Ishizuka
Dyna-Search, Inc.代表、日米間ビジネス・コンサルタント

南カリフォルニア大学オペレーション・リサーチ学科修士課程修了。米国企業で経験を積んだのち、1982年に日米間のビジネス・コンサルティング会社、ダイナ・サーチ(Dyna-Search, Inc.)をカリフォルニア州ロサンゼルスに設立。米優良企業やビジネス・モデルの研究を通し、日本企業の革新を支援してきた。近年は、企業の長期的繁栄につながる戦略的な企業文化の育成をステップ・バイ・ステップで支援する経営革新手法、「コア・バリュー経営」を提唱。社員も顧客もハッピーで、生産性の高い会社を目指す志の高い経営者を対象に、コンサルティング・執筆・講演を積極的にこなしている。主な著書に、『アメリカで「小さいのに偉大だ! 」といわれる企業の、シンプルで強い戦略』(PHP研究所)、『ザッポスの奇跡改訂版~アマゾンが屈した史上最強の新経営戦略』(廣済堂出版)、『未来企業は共に夢を見る~コア・バリュー経営~』(東京図書出版)などがある。

読者の声

2019/12/20

【株式会社ムトウユニパック 代表取締役社長 山野文雄様】

「コア・バリュー・リーダーシップ-Values Driven Leadership-」を読んで

私が、株式会社ムトウユニパックの社長に就任して二年目の期初(本年5月)、本書を知ることになりました。折しも、過去十数年間の堆積した『事なかれ主義』『物言わぬ体質』の抜本的体質改善(個人も組織も)に取り組まなければならないと思料していた時でした。

2019/09/10

【元大手百貨店役員】

「コア・バリュー・リーダーシップ」を読んで

著者が訪米し南カリフォルニア大学で学び、米国企業で経験を積み、自らコンサルテイング会社をロサンゼルスに設立した頃、日本は急成長の真っ盛りだったはずである。間もなく日本は無理な高度成長のバブル崩壊し勢いを失う。一方、米国ではマイクロソフトやアップルが出現、しばらくしてアマゾンなども台頭、中国がこれに追いつき追い越せの勢いを見せる。次第に日本はこの潮流に飲み込まれ、盛り返せずにいる。著者は米国の状況をつぶさに見る中、その影響が日本に伝わる様を、先行して感じていた。コンサルタントの立場と在米日本人として、祖国を視つつ分析を行っていたと言う。

2019/09/10

【元大手百貨店役員】

早いもので「ザッポスの奇跡」が2009年に発刊されてから、この「コア・バリュー・リーダーシップ」で、ほぼ10年になる。この間、著者は、企業現場に入り、トップマネジメントをはじめ、現場の人々の声を聴き、セミナーなどを通じて討論をすすめ、経営理論として、「コア・バリュー経営」の研究を継続されている。

2019/09/10

【大手小売業管理職】

「ザッポスの奇跡」でザッポスやトニー・シェイに魅了されて以来、自分の中では企業の目指すべき究極の姿はザッポスです。

コア・パーパス、コア・バリューという概念を一人一人が体現することで、ただ単に業績の優れている企業や、企業理念をお題目にする企業でもなく、人の幸せと業績を両立させることができている企業です。

2019/09/10

【通信事業会社 代表取締役】

「コア・バリュー・リーダーシップ」との出会い

プランナーである私は、「企画書の書き方」や「企画立案の方法」のような、いわゆるノウハウ本をあまり評価しておらず、それが高じてビジネス書の類も少し避けていた傾向がありましたが、今回は尊敬する先輩が薦めて下さったこともあり、せっかくだからと本書を読み進めていくうちに、今の私の境遇にいかにマッチした本であろうかと驚き、思わずのめり込んでしまいました。

2019/09/10

【通信事業会社役員】

『コア・バリュー・リーダーシップ』を勧められて読み進めていったところ、社会や市場の大きなパラダイムシフトが起きている現状や、世界的なプラットフォーマー企業がどのような価値観とポリシーを持って成長してきたのか、核となる要素について知ることができました。

2019/09/02

【宮松利博様】

「ヒトは企業を「スペック」で選ぶのか、「共感」で選ぶのか」

日本は今、重要な産業分野において「世界でひとり負け」しているとも言われ、ソフトバンクの孫さんにおいては「日本には投資価値のあるデータ x AI企業はひとつも無い」と酷評される惨憺たる現状です。一方で、当の日本企業は、のんびりムード、その変化にすら気づいていない。

2019/07/25

【Gonpapa様】

「企業文化が生き残りを決める時代」

米国ロサンゼルスにオフィスを構えるリサーチ&コンサルティング会社の社長である石塚しのぶ氏による、コアバリュー経営の分野4冊目(ザッポスの奇跡の改訂版を考慮すると5冊目)の著書。
氏は、近年日本でも注目されるようになったザッポス(ZAPPOS)という米国のネット通販会社の経営に早くから注目され、同社を最もよく知る日本人だと思います。

2019/06/19

【百草園様】

「組織を変えるリーダーは自己変革から始める」

著者の書籍は、『ザッポスの奇跡』からはじまり全て拝読しましたが、
この書はまさに、著者の集大成、とも言える一冊と思います。

2019/07/25

【澤村光様】

「コア・バリュー経営が日本の中小企業を盛り上げる!」

経営に迷っていた時に出会ったザッポスの奇跡を読んでから、石塚さんのファンです。

2019/06/29

【松尾葉様】

「時代を読み取る力を助ける本!」

日本とアメリカの両方がわかる著者だからこそ書ける内容だと思いました。日本だけでなく世界の流れをいち早く察知する事で、予測や準備や考え方などの参考になります。